Eメールは個人宛、ホームページは不特定多数宛の情報発信

最近、インターネットのEメールは日常的で気軽な連絡手段になってきています。仕事の名刺などにもEメールアドレスを刷り込むのはごく普通のことになっていますね。考えてみればEメールは原則として特定の個人宛にメッセージを発信します。ではホームページって何でしょう。Eメールは個人あてに、ホームページは全世界の不特定多数に向けて情報発信するものという考え方ができます。Eメールは特定の個人に向けて用件を伝えます。これも立派な情報発信です。ただし一方、同じメッセージでもホームページで発信すれば、それがネットワークの向こうにいる不特定多数の人々に向けた情報発信となります。ホームページをつくってサーバにアップロードするという簡単な操作だけで、世界中に向けて、しかもすぐに、いわゆる放送局や新聞社などのマスコミのように情報発信できるというのは、素晴らしいことですね。 ただし気心の知れた友人同士や、同じプロジェクトの仲間などでのEメールは自分たちがわかる言葉、ツーカーな話題でやりとりすればいいのですが、やはりネット上の「放送局」となると話が違ってきます。それなりに誰でもわかりやすい表現を使ったり、わかりやすく情報を整理しておくことが大切です。このようにホームページでの情報発信は、「伝えたい」という熱心な思いと、どれだけ人にわかりやすく情報を整理して伝えるかが重要な決め手となるのです。

ハイパーリンクは優れもの

特筆すべきは、ホームページの素晴らしい「しくみ」です。それはハイパーリンクという機能で、これによって、情報をわかりやすく整理する ことができ、しかも見る側は興味にまかせて自由に情報をたどっていけるのです。ハイパーリンクとは、文書内に参照する機能を埋め込んで、そこから別の文書やマーキングされた場所、画像などにジャンプする機能です・・ ・・・・なんて難しい説明をするよりも、ふだんインターネットでネットサーフインをしているみなさんなら、直感的によくお わかりでしょう 。気の向くままに、興味の向くままに、リンクをクリックする。ホームページを閲覧する楽しみもそこにありますね。ホームページがこれだけ普及しているのもこの素晴らしいハイパーリンクという機能があるからだと思います。これは、ホームページ作成だけではなく、日頃の情報の整理にも、そして誰かに情報を伝えたいときやプレゼンテーションなどにも使えます。ワープロでいくら凝った文書を作成しでも、ハイパーリンクはワープロ文書には真似ができないことです。ひと昔前と違って現在のパソコンにはインターネットエクスプローラなどのブラウザが標準でインストールされていますから、作成した文書をブラウザで開けば、インターネットでのネットサーフィンとまるで同じように情報を次々に閲覧することができるのです。